整頓学誕生秘話(5)

「整頓学」誕生秘話(5)

「整頓学」誕生秘話(5)

 

コピー用紙の包みから開けたときに、自分が使いたいだけ取り出してそのまま行ってしまう人がいるのは困ったものです。

時には、少しずつ用紙の残ったものと包み紙が一緒になって、何重にも積み重なっていたという経験もあります。

しかし、この場合の改善はシュレッダーごみより遥かに簡単でした。

新聞ストッカー式に常に500~2000枚をすぐ手に出来るようにしておけば良かっただけですから。

4つの包みをほどく所要時間(その場所に行くまでを含め)は、1つの4倍掛かるわけではありませんから。

写真は似たような設定の場所ですが、ここで全ての包みがほどかれていると作業はぐっとスムーズになります。

整頓学5

整頓学誕生秘話(4)

「整頓学」誕生秘話(4)

「整頓学」誕生秘話(4)

今度は印刷コーナーのシュレッダーのことです。

説明だけでは不十分かもしれないので、雑ですが絵もつけました。

想像できないかもしれませんが、この状態が私の赴任からしばらく日常的にあったものです。

機械は刻み屑が満杯になったと察知したら停止します。

でも、下の屑箱を引き出して上から手で強く押せばあと紙の10枚やそこらは刻めます。

しかし、そのたびに屑箱から紙屑が溢れて周りにこぼれ落ちます。

それを何度もくり返していれば当然このような状態になります。

誰だって時間は惜しいし「後で片付けるから」と心の片隅(ほんの片隅でしょう)に申し訳ない気持ちは持っていたのでしょうが…。

このケースの場合、声掛けや注意の表示などはまったくと言ってよいほど効果がありませんでした。

ここで「整頓学」的に工夫したことは、屑箱の中身を入れる大きなゴミ袋をすぐ側に常備したことだけです(それすらやっていなかったのは問題ですが…)。

みんなの意識が高まることを期待しながら、ただひたすら気がついたら(もちろん時間がある時に)片付けをしました。

大分前のことだからよく覚えていませんが、みんながきれいに(当たり前に)使用する感じになるまでに1~2か月はかかった気がします。

もちろん、その間に協力者と当たり前に使う人が増えた訳です。(続く)

シュレッダー